閉塞性動脈硬化症の治療
入院予約が行われると
病棟の状況を病棟医長・看護師長が確認し、患者さんへ入院の連絡が行われます。通常、入院予定日の3~5日ほど前に連絡があります。初診時に入院される方のみ、入院当日に外来によっていただきます。
ご入院されたら
- 手術前検査
- 手術前に行うことをパンフレットを使って説明します。CTや心電図・心臓エコーなどの手術前検査をします。手術後の肺炎予防のためにうがいや呼吸訓練をします。☆体重測定を毎日行います。
- リハビリ開始
- 手術前からリハビリを開始します。呼吸訓練や傷口を保護しながら、起き上がる訓練などを行います。筋肉をほぐしておく事で、術後の筋肉痛を予防します。
術後は
- ICU(集中治療室)
- 早期はICU(集中治療室)に入室します。手術後はICUで、呼吸や脈、血圧を安定させる治療を行います。呼吸の管が抜ければ飲水や食事が可能です。(術後1日目が目安)ICUでは、ベッドから足を下ろして座るくらいまでリハビリをします。
- HCU(高次治療室)
- ICUで呼吸と血圧が落ち着いたらHCU(高次治療室)へ移動します。HCUでは、一般病棟に戻るための治療を行います。点滴の種類を減らし日常生活に近づけるためのリハビリをします。
- 病状が落ち着いたら
- 病状が落ち着いたら病棟に戻ります。病棟に戻るときは車いすで戻ります。日常生活に戻るためのリハビリの実施と、退院後の生活で注意して頂きたい内容のご説明を行います。手術後5日目くらいでシャワー浴が可能になりますこの時、傷口の消毒は必要ありません。傷口は、毎日シャワーで流してください。手術後、1週間くらいでCTや心臓エコーなどで手術部位の確認検査をします。
手術後のリハビリテーション
手術翌日からリハビリの先生が伺います。手術後は、歩行訓練や自転車こぎなどの有酸素運動を行います。心電図を見ながら、不整脈や血圧の変動を観察しながら行います。
退院の基準
当科では以下のように患者様のご退院の基準を設けています
- 1.38°C以上の熱がない
- 2.手術の傷が問題なく回復する
- 3.手術の痛みが、飲み薬だけでよい
- 4.採血やレントゲン・CTなど手術後の検査で医師が退院可能と判断する
- 5.糖尿病をお持ちの方は、血糖値が安定している
- 多くの方が、以上の条件を満たして、2~4週間で退院されます。